FIRE

時間を売る、時間を買う

Financial Independence Retire Early. 通称FIRE。経済的自立による早期退職。近頃よく聞くようになった言葉。生活のために仕事をしなくて良い状態になることを意味し、すごく魅力的。仕事をすることが嫌な訳ではないけど、それでも毎日それなりの拘束の中で、仕事をしなければいけない状態を考えるとFIREしたいと思えてくる。お金を持った学生みたいな感覚なのかな。

学生の頃は沢山の自由な時間はあって、無駄とも思えることに好きなだけ時間を使えた。自由に使えるお金は限られてたけど、薄い財布で楽しく遊んでいたと思う。高速代をケチって行くドライブ、青春18きっぷ、ただでハーゲンダッツをゲットできる漢気ジャンケン、でも時々後悔…。時間が沢山あって、それは贅沢な時間だったんだと社会人になった今、改めて感じる。

社会人になり、毎月安定した給料を受け取るようになって、自由に使えるお金が増えた。学生の頃には手が出せなかった牛丼の中盛を普通に頼むようになったのが、一番の変化。ただし、自由な時間は比べものにならないほど減った。限られた時間中で、仕事以外のことをなるべく沢山詰め込む。そうは言いつつ金曜飲み過ぎて、土曜を潰すようなことも多々あったから、俺はそこまでストイックじゃない。それでも、高速道路やタクシーを使い時間を買うことが多くなった。ただ最近社会人も数年過ぎると、お金を使うことで得られる幸福が薄れてきたような気がしている。

お金に関しては普通に生活するには不自由しなくなった。高価な物が欲しいとも思わない。今は自分の自由になる時間を増やせればいいなと思う。仕事を辞めたい訳ではない。自由になった上で仕事に時間を使いたい。お金のために時間を売るサイクルから抜け出したいのだと思う。

FIREに対する魅力やそこへ到達しようと思う感情は、一過性のブームに影響された一次的な感情かもしれない。変わりやすい性分なのは自覚してるし。でもそれを超えるような魅力があるようにも感じてる。1年後、5年後、10年後に同じように考えていたらすごいな。その時はFIRに近づいているのでは?っという甘い期待。自分に乞うご期待。

じゃ!